

・ 買い・売りで異なるレンジアウトの状態
・ 建玉と余力から選ぶ4つの対応
・ アプリで設定レンジと損益を確かめる手順
レンジアウトしただけで、トラリピ注文や保有建玉が自動で消えるわけではありません。 新規注文の価格帯からレートが外れている状態です。買いか売りか、どちら側に外れたか、建玉があるかで対応を決めます。
トラリピのレンジアウトとは?

レンジアウトは、現在レートが設定した注文レンジの上限または下限の外にある状態です。新規注文のトラップはレンジ内に置かれますが、保有建玉の決済注文はレンジ外に置かれる場合があります。レンジ外に出たことと、注文の取消・建玉の決済は別です。マネースクエア公式:レンジ外の注文
買いレンジを下抜けした場合
買い注文では、下抜けは評価損が増えやすい方向です。すでに成立した買い建玉があれば、さらに下落したときの含み損と証拠金維持率を優先して見ます。建玉がなければ、そのトラリピ由来の評価損はありません。
売りレンジを上抜けした場合
売り注文では、上抜けが評価損の増えやすい方向です。売り建玉が残っていれば、上昇が続く場合の必要資金を試算します。買いの上抜け・売りの下抜けは利益方向ですが、実際の損益は残っている建玉と決済状況で確かめてください。マネースクエア公式:アプリの色分け
建玉が残る場合と残らない場合
レンジアウト時に建玉が残るかは、それまでの新規・決済の成立状況で変わります。建玉があれば評価損益とスワップが動き続けます。建玉がなければ、まず未成立の注文だけを管理します。レンジの位置だけで含み損の有無を決めつけないことが大切です。
| 自分の状況 | 建玉 | 評価損 | 余力 | 最初の判断 |
|---|---|---|---|---|
| 買い・下抜け | あり | あり | 少ない | 新規追加より、維持率と建玉整理を優先 |
| 買い・下抜け | あり | あり | ある | さらに下落した価格で試算し、維持か追加を比較 |
| 買い・下抜け | なし | なし | ある/少ない | 新規注文の必要資金と想定レンジを再検討 |
| 売り・上抜け | あり | あり | 少ない | 上昇継続時の維持率を確かめ、建玉整理も検討 |
| 売り・上抜け | あり | あり | ある | さらに上昇した価格で試算し、維持か追加を比較 |
| 売り・上抜け | なし | なし | ある/少ない | 再設定する前に新しいレンジの根拠を確認 |
| 買い・上抜け | あり | なし/あり | ある/少ない | 利益方向のレンジアウト。実際の評価損益と決済注文を確認 |
| 買い・上抜け | なし | なし | ある/少ない | 追加前に新しいレンジの根拠と必要資金を確認 |
| 売り・下抜け | あり | なし/あり | ある/少ない | 利益方向のレンジアウト。実際の評価損益と決済注文を確認 |
| 売り・下抜け | なし | なし | ある/少ない | 追加前に新しいレンジの根拠と必要資金を確認 |
この表の「余力がある/少ない」は固定の数値基準ではありません。自分の口座で、さらに逆行した場合にも維持できる資金があるかで判断します。
レンジアウトしたら最初に確認すること

現在レートと設定レンジ
通貨ペア、買い・売り、レンジ上限・下限を並べ、現在レートがどちらに外れたかを確認します。同じ通貨ペアで複数のトラリピを動かしている場合は、対象を取り違えないようにします。
保有建玉と含み損
「トラリピ詳細」で評価損益の内訳を見て、「照会・決済」のポジション一覧で建玉ごとの数量と取得価格を確認します。確定損益と評価損益は別の金額です。マネースクエア公式:トラリピ詳細
証拠金維持率と余力
口座全体の有効証拠金、必要証拠金、証拠金維持率を確認します。維持率は「有効証拠金÷必要証拠金×100」です。余力が足りない状態でレンジを追加すると、建玉と必要証拠金が増える可能性があります。 維持率100%を下回るとロスカットの対象になるため、注文前に逆行時も見込みます。マネースクエア公式:証拠金維持率
スワップの受取・支払状況
建玉を持ち続ける間はスワップの受取または支払が発生し得ます。マイナススワップの建玉は、レートが戻るのを待つ間の負担も含めて判断します。通貨ペアと売買方向で条件が異なるため、対象建玉の表示を見ます。
レンジアウトした場合の4つの対応

現在の注文を維持する
設定レンジに戻る可能性を想定し、追加注文をせずに現在のトラリピを維持します。余力と待てる期間がある場合の選択です。戻る保証はなく、建玉の評価損やスワップは変動します。
レンジを追加・拡張する
新たな価格帯にも注文を置きたい場合の方法です。既存注文の「レンジ拡張」は上方または下方にトラップを追加する機能で、トラップ本数と必要証拠金が増えます。単にレートを追いかけるための追加は避け、下記の資金試算を先に行います。マネースクエア公式:レンジ拡張
既存の設定を見直す
想定レンジや注文数量が現状に合わないなら、修正できる項目を確認します。アプリの既存注文ではレンジ拡張・数量変更などが可能ですが、レンジ縮小はできません。変更できない条件は再設定を検討します。再設定時は建玉の扱いを選ぶため、先に保有状況を見ます。マネースクエア公式:注文修正
注文を取り消して建玉を整理する
これ以上新規のリピート注文を続けたくない場合、対象トラリピを取り消します。取消時は建玉を残して決済注文を残す、建玉を残して決済注文を取り消す、成行で決済する、の選択があります。注文取消だけで建玉が自動的になくなるとは限りません。 成行決済を選べば、その時点の約定価格で損益が確定します。
| 対応 | 向いている状況 | 必要資金 | 建玉の扱い | 主なデメリット |
|---|---|---|---|---|
| 注文を維持 | 現在の想定レンジを維持できる | 既存建玉の逆行に耐える資金 | 残る | 戻らなければ利益機会が減り、損失やスワップ負担が増え得る |
| レンジ追加・拡張 | 新しい価格帯にも注文したい | 既存分+追加分の資金 | 既存建玉は残る | トラップ・建玉が増え、損失拡大の可能性 |
| 設定を見直す | 数量や利益幅、レンジの想定を変更したい | 変更後の注文条件で再試算 | 修正・再設定の方法で異なる | 選べない修正があり、再設定時は建玉の扱いを要確認 |
| 注文取消・建玉整理 | 新規リピートを止めたい/リスクを減らしたい | 残す建玉があれば維持資金が必要 | 残すか成行決済を選ぶ | 決済なら損益確定。残すなら継続管理が必要 |
放置する場合のメリットと注意点

レンジ内に戻った場合
トラリピ注文を維持していれば、レートがレンジに戻ったとき、レンジ内の注文が再び動く可能性があります。建玉に設定された決済注文は、レンジの外側で成立することもあります。ただし、往復回数や利益は保証されません。
戻らずに含み損が増える場合
買いの下抜けや売りの上抜けでは、建玉があると逆行によって評価損が拡大し得ます。注文を放置しても、建玉の損益と維持率は止まりません。余力が少なければ、追加より建玉の整理や入金の可否を先に検討します。
マイナススワップが積み重なる場合
支払スワップが続く建玉では、長く保有するほど負担が増え得ます。レートが戻る時期を前提にせず、為替損益とスワップの両方を見て維持期間を判断します。
レンジを追加・変更する前の資金確認

既存建玉と追加注文を合算する
新しい注文だけを見て必要資金を判断しないでください。口座に残る建玉、他のトラリピ、新たに増えるトラップを合わせて考えます。口座全体で何本の建玉を保有し得るかを確認します。
必要証拠金と評価損を試算する
アプリの「トラリピのリスクを試算」で、拡張後の概算を見ます。ただし、この試算は入力中のトラリピを対象とし、口座の他の注文や建玉は含まれません。既存分を含む確認には口座全体の「リスクシミュレーション」も使い、運用試算表で前提を整理します。マネースクエア公式:リスク試算
さらに逆行する価格でも確認する
追加後すぐに反転する前提にはしません。買いならさらに下落、売りならさらに上昇した価格を置き、評価損、必要証拠金、維持率を見ます。資金が足りない試算なら、追加本数・数量を減らすか、追加を見送ります。
通貨ペアごとの値動きとスワップ条件を比較してからレンジを決めたい方は、通貨ペア比較も参照できます。
トラリピのおすすめ通貨ペアは?必要資金・値動き・スワップで比較
アプリでレンジアウトを確認する方法

トラリピ管理画面を開く
アプリ下部の「トラリピ管理」をタップします。現在のトラリピ一覧が表示されます。マネースクエア公式:トラリピ管理表
対象レンジと現在レートを確認する
画面左上のフィルターマークから通貨ペアと売買を絞り込み、「レンジアウトに色を付ける」をONにします。買いの下抜け・売りの上抜けは黄色、買いの上抜け・売りの下抜けは水色で表示されます。対象をタップして注文レンジと評価損益を確認します。
注文修正・再設定の対象を確認する
対象トラリピの詳細で注文条件と「ポジションサマリ」を見ます。修正する場合は「レンジ拡張」などの項目へ進み、追加本数・数量・リスク試算を確認します。再設定・取消の場合は、残す建玉と決済注文の扱いを先に決めます。確認だけなら変更を確定する必要はありません。マネースクエア公式:アプリの修正手順
トラリピの設定方法|通貨ペア・レンジ・本数を決めて初回注文する手順
よくある質問

まとめ|現在の損益と余力を確認してから対応を選ぼう

レンジアウトへの対応は一つではありません。建玉がなく余力も十分なら注文を維持して見直す選択があります。建玉の評価損と維持率が厳しければ、新しいレンジを増やす前に、口座全体のリスクと建玉の扱いを決めましょう。
「トラリピ管理」でレンジと現在レートを照合する
建玉・評価損益・証拠金維持率・スワップを確認する
逆行時を試算し、維持・追加・見直し・取消から選ぶ
レンジアウト後の損失と資金管理を整理したい方はこちら。
トラリピ研究所 
