

・ ロスカット基準と維持率の計算方法
・ アプリ・PCで確認する口座の数値
・ 建玉整理・入金・注文見直しの選び方
トラリピFXのロスカット基準は、FX口座の証拠金維持率100%未満です。 ただし100%を上回っていても、為替が逆行すれば維持率は変わります。まず「口座状況」の有効証拠金・必要証拠金・評価損益を見て、さらに逆行した場合を試算してください。
トラリピのロスカットは証拠金維持率100%未満が基準

ロスカットの仕組み
ロスカットは、証拠金維持率が100%未満になった場合に、保有ポジションを反対売買して決済する仕組みです。基準に達しても判定時のレートで必ず約定するわけではありません。急変時には執行価格がずれ、預けた資金を超える損失が生じる可能性もあります。マネースクエア:ロスカット時の約定レート
証拠金維持率の計算式
計算式は有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100です。有効証拠金は口座残高に保有建玉の評価損益を加えた金額です。分母の必要証拠金は保有建玉に対する金額で、未成立の新規注文に対する「発注証拠金」とは分けて表示されます。マネースクエア:口座状況の用語
ロスカットが執行される単位
判定は通貨ペアごとではなく、FX口座全体で行われます。複数ペアの建玉があれば、その評価損益をまとめたFX口座の維持率で判断します。トラリピCFDの口座はFX口座とは別に判定されます。FXとCFDの預託証拠金を合算した表示だけで、FXの余力を判断しないでください。マネースクエア:ロスカット回避
証拠金維持率はどう計算する?

預託証拠金と有効証拠金の違い
預託証拠金は入出金と確定した損益を反映した口座残高です。有効証拠金は預託証拠金+評価損益で、まだ決済していない建玉の含み損益や未実現のスワップ等も反映します。含み損が増えれば、預託証拠金が同じでも有効証拠金は減ります。
必要証拠金との関係
必要証拠金は保有建玉に対して拘束される金額です。FXの個人口座では、原則として現在レート×保有数量×証拠金率4%で計算されます。必要証拠金はレートや建玉数量でも変わります。未成立の注文に使われる発注証拠金も、発注可能額を見るときには重要です。マネースクエア:必要証拠金と発注証拠金
含み損が増えた場合の計算例
ここではFX口座だけを想定し、預託証拠金40万円、必要証拠金10万円、未実現スワップ0円、追加建玉なしとします。維持率の変化を見やすくするため、必要証拠金10万円を固定した説明例です。実際の必要証拠金はレートに応じて動きます。
| 評価損益 | 有効証拠金 | 計算 | 維持率 |
|---|---|---|---|
| −10万円 | 30万円 | 30万円÷10万円×100 | 300% |
| −20万円 | 20万円 | 20万円÷10万円×100 | 200% |
| −30万円 | 10万円 | 10万円÷10万円×100 | 100% |
| −31万円 | 9万円 | 9万円÷10万円×100 | 90% |
この条件では、含み損が10万円増えるごとに有効証拠金が10万円減ります。100%ちょうどと100%未満は異なります。 ただし、その水準に達する前に対処できるよう、今の値だけでなく次の下落・上昇も試算します。
証拠金維持率の確認方法

アプリで確認する
アプリ下部の「ホーム」を開き、トラリピFXの「口座状況」を確認します。「口座詳細を見る」から有効証拠金・評価損益・必要証拠金・維持率を見比べます。ホームの上側にあるFX・CFD合計の預託証拠金だけを見ないようにします。マネースクエア:アプリの口座状況
PCで確認する
PC取引画面の「口座状況」でFX口座の数値を確認します。複数通貨ペアのポジションがある場合も、口座全体の有効証拠金と必要証拠金から維持率を見ます。どの建玉が含み損を増やしているかは、ポジション一覧でも確認します。
アラートメールが届いたとき
マネースクエアは証拠金維持率が150%と120%を下回った段階でアラートメールを配信します。通知を見たら、口座状況の最新値、建玉、未成立の注文を確認します。相場は通知後も動くため、メールに書かれた維持率を現在値として使わないでください。マネースクエア:アラートと維持率
ロスカットが近づいたときの対応方法

保有建玉を整理する
保有数量を減らすと、その建玉の必要証拠金を減らせます。ただし、含み損のある建玉を決済すると損失が確定します。決済する数量を先に決め、決済後の口座全体の維持率を試算します。
追加資金を入金する
入金が口座に反映されれば有効証拠金が増え、同じ建玉とレートなら維持率が上がります。一方、さらに逆行すれば再び低下します。生活費など使えない資金を追加しないよう、入金額の上限と撤退条件を先に決めます。
新規注文や設定内容を見直す
未成立の新規注文を取り消しても、今ある建玉の必要証拠金や評価損益はその場では消えません。 発注証拠金の拘束や今後の新規建玉を減らす効果を確認し、保有建玉をどうするかは別に判断します。取消時に建玉を残すか決済するかで結果が変わります。
対応方法による損益と資金の違い
| 対応 | すぐ変わるもの | 損益への影響 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 建玉を決済 | 建玉・必要証拠金が減る | 評価損益が確定損益になる | 成行なら約定価格は変動 |
| 追加入金 | 反映後の有効証拠金が増える | 建玉の評価損益は残る | 逆行が続けば再び維持率低下 |
| 未成立注文を取消 | 発注証拠金の拘束と将来の新規建玉を抑える | 既存建玉の評価損益は残る | 維持率が直ちに改善するとは限らない |
注文の設定段階で資金を見直す方法は、次の記事で整理しています。
トラリピの設定方法|通貨ペア・レンジ・本数を決めて初回注文する手順
追加入金すればロスカットを回避できる?

入金だけで回避できるとは限りません。 入金が反映される前に維持率が100%未満になったり、反映後にさらに相場が逆行したりする場合があるためです。
入金による有効証拠金の変化
先ほどの説明例で、有効証拠金20万円・必要証拠金10万円なら維持率は200%です。同じ条件で10万円が口座に反映されると、有効証拠金30万円÷必要証拠金10万円×100=300%になります。これは入金後の建玉数量とレートが変わらないという仮定です。
相場がさらに逆行する場合
入金後も建玉が残れば、含み損と必要証拠金は動きます。維持率は再び低下し得ます。入金額より先に、さらに逆行したときの口座状況を確認してください。 入金の反映が間に合う保証もありません。
追加資金の上限を決める方法
まず運用に使える資金の上限を決め、その範囲で「いくら追加したら、想定する逆行レートで維持率がどうなるか」を試算します。上限を超えるなら、追加注文の停止や建玉整理も含めて考えます。10万円からの運用で数量と資金の関係を確認したい方はこちら。
ロスカットレートを試算する方法

注文単体のリスク試算
これから設定するトラリピ1件の条件を見るなら、注文画面の「トラリピのリスクを試算」や運用試算表を使います。運用予定額・レンジ・数量を変えた場合の比較に向いています。注文単体の試算だけでは、既存建玉を含む口座全体の維持率は分かりません。
口座全体のリスクシミュレーション
現在の建玉と口座状況を含めて考えるには「リスクシミュレーション」を使います。アプリでは左上のメニューから「ツール」→「リスクシミュレーション」を開きます。ブラウザ画面に移るので、「シミュレーションする」から「レートを変更してみる」「入金・出金してみる」「ポジションを決済してみる」を使い、維持率の変化を比較できます。PCではメニューの「リスクシミュレーション」から開きます。これらは試算操作で、実際の注文・入金・決済ではありません。マネースクエア:アプリのリスクシミュレーション
レンジ外まで逆行した場合
買いならレンジ下限よりさらに下、売りなら上限よりさらに上のレートを入力し、評価損と維持率を確かめます。複数通貨ペアを保有している場合、単一の「ロスカットレート(概算)」は表示されません。それぞれのレートを動かして口座全体の結果を見ます。試算値は参考値で、ロスカット時の約定レートではありません。マネースクエア:PCのリスクシミュレーション
維持率だけでなく、建玉の評価損益、未成立注文に拘束される発注証拠金、発注可能額も同じFX口座の画面で確認しましょう。
よくある質問

まとめ|含み損と証拠金維持率を合わせて確認しよう

ロスカットの基準はFX口座の維持率100%未満です。現在の維持率に加え、含み損が増えた場合の有効証拠金と必要証拠金を見て対応を選びます。入金・建玉整理・注文取消は、それぞれ改善する数値が違います。 相場急変時には試算どおりの価格で決済できないことも踏まえておきましょう。
FX口座の有効証拠金・必要証拠金・維持率を確認する
逆行レートと入金・建玉整理をリスクシミュレーションで比較する
追加資金の上限と注文を減らす条件を決める
含み損を抱えたまま運用を続けるリスクは、次の記事で整理しています。
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