
トラリピと松井証券FX、どちらを選べばいい?
口座を作ったあと、何をどの順番で設定するの?

「10万円くらいから自動売買を試したいけれど、比較記事や設定記事を行き来して迷ってしまう」。そんな人のために、運用開始までの準備を5ステップにまとめました。ここでいう10万円は運用に使う資金で、毎月の利益目標ではありません。
FX自動売買は、決めた条件に沿って注文を自動で繰り返す仕組みです。注文は自動でも、会社・設定・資金管理は自分で選びます。利益を保証するものではなく、元本割れや、相場急変時には預けた資金を超える損失の可能性もあります。
・ 10万円で始めるときの会社選びと資金の考え方
・ 口座開設・入金・初回設定までの進め方
・ 運用を始めたあとに確認すること
取引条件の確認日:2026年11月3日。設定画面やサービスの条件は変更されることがあります。
会社が決まっている人はSTEP2から、設定候補もある人はSTEP3から進めます。公式の試算画面を使うためにログインが必要なら、先に口座開設だけ済ませ、入金・発注前にSTEP3へ戻ってください。
STEP1|10万円で始める自動売買の会社を選ぶ

最初に比べたいのは、知名度だけでなく1回の注文数量をどこまで小さくできるかです。同じ10万円でも、最小数量が小さい会社なら注文全体の規模を細かく調整できます。
このガイドでは、価格帯を決めて注文を繰り返すリピート型を中心に、松井証券FXとマネースクエアのトラリピを例に進めます。FX自動売買にはEAを使う方式などもありますが、稼働環境や準備が異なります。まずは利用したい方式をそろえて比較しましょう。
| 確認点 | 松井証券FX | トラリピ |
|---|---|---|
| 1注文の最小数量 | 1通貨から | 1,000通貨から |
| 10万円で検討するとき | 数量を細かく調整して、注文全体を小さく組める | 最小数量と本数を踏まえ、想定する逆行に対して資金が足りるか確認する |
| 比べたいこと | 数量の調整幅・操作・費用 | 設定機能・公式試算・費用 |
取引数量の根拠:松井証券の取引情報、マネースクエアの売買単位。トラリピは通貨ペアにより最小数量が異なります。通貨は外貨の数量を表す単位で、入金額を示すものではありません。
10万円で小さく試すことを優先するなら、まず数量を細かく調整できるサービスを候補にしましょう。トラリピの機能を使いたい場合も、先に最小数量と必要資金を確かめます。「10万円あれば、どの会社でも同じ設定が使える」とは考えないことが大切です。

トラリピと松井証券FX自動売買を比較|必要資金・コスト・設定機能の違い
ほかの会社も含めて選びたい人は、国内サービスの比較から候補を探せます。
トラリピは他社と何が違う?国内リピート系FX8社を通貨ペア・最低取引数量・スワップで比較
ここまでできたら次へ:利用する会社を1つの候補に絞り、STEP2で通貨ペアと注文条件を考えましょう。
STEP2|通貨ペアと、最初の注文条件を決める

会社の候補が決まったら、「何を、どれだけ、どの価格帯で取引するか」を整理します。最初から複数の通貨ペアや大量の注文を組むと、含み損の増え方を把握しにくくなります。まずは理解できる候補を1つ選び、試算する条件を作りましょう。
通貨ペアは、値動き・必要資金・スワップで選ぶ
- 値動き:どの価格帯を想定し、そこから外れた場合にどうするか。
- 必要資金:最小数量と本数で、最大でいくらの建玉になるか。
- スワップ:選んだ売買方向で支払いが発生するか。保有が長引くと負担がどう変わるか。
人気があるペアや過去の実績だけで決めず、値動きの大きさと保有中の費用を確認します。非対円ペアは損益を円に換算するためのレートも関わります。トラリピの通貨選びは、次の記事で候補を比べられます。
トラリピのおすすめ通貨ペアは?必要資金・値動き・スワップで比較
試算の前に、6項目をメモする
| 決めること | メモする内容 |
|---|---|
| ①通貨ペア | 例:米ドル/円。対応する会社も確認 |
| ②売買方向 | 買い、または売り |
| ③注文数量 | 1本あたりの数量。アプリの「万通貨」表示にも注意 |
| ④注文レンジ・間隔 | 上限と下限、何本・どの間隔で注文するか |
| ⑤利益の値幅 | どれだけ有利に動いたら決済するか |
| ⑥見直す条件 | レンジ外・損失・資金の状況から、どこで止めて見直すか |
たとえば米ドル/円の1,000通貨は、1,000米ドルを取引する数量です。「1,000円を入れる」という意味ではありません。同じ通貨ペア・値動きなら、数量が増えるほど利益と損失の両方が大きくなります。
項目の意味が分からないまま数値をコピーせず、選んだ会社の設定記事で確かめましょう。
トラリピの設定方法|通貨ペア・レンジ・本数を決めて初回注文する手順
松井証券FX自動売買の設定例|通貨ペア・値幅・必要資金の決め方
ここまでできたら次へ:候補の条件をメモできたら、まだ注文せずにSTEP3で試算します。
STEP3|必要資金と含み損を試算し、10万円で足りるか確認する

ここが、運用を始める前の大切な確認です。注文に必要な証拠金だけでなく、不利な値動きで発生する含み損と余裕も含めて考えます。松井証券の必要資金の説明でも、必要証拠金とロスカットに備える資金を分けて案内しています。
必要証拠金 → 想定する逆行時の含み損 → 費用・追加の値動きに備える余裕
同じ値動きでも、数量で損失は変わる
説明用に、米ドル/円を150円で1本だけ買い、140円まで下がった場合を考えます。買いの価格差による含み損は「(150円−140円)×数量」です。
| 1本の数量 | 含み損 |
|---|---|
| 100通貨 | 1,000円 |
| 1,000通貨 | 10,000円 |
| 1,000通貨を3本 | すべて150円で買った仮定なら30,000円 |
現在のレートや推奨設定ではありません。スプレッド・スワップ・約定差は含まず、3本の行はすべて同じ価格で買った場合の数量比較です。実際のリピート注文では取得価格が分かれるため、各建玉の損益を合計します。100通貨の新規注文が可能かは会社の最小数量によります。
複数の買い注文を並べると、下がる途中で建玉が増える場合があります。1本だけの損失を見て「10万円なら十分」と判断せず、最大で何本保有するかを含めて計算します。
選んだ会社の公式画面で試算する
- トラリピ:公式の「トラリピのリスクを試算」などで必要資金と評価損を確認します。操作の見方は下の記事へ。
- 松井証券FX:公式の必要資金の説明と注文画面を確認します。過去の相場での動きは、自動売買シミュレーションも参考になります。
松井証券の自動売買シミュレーションの使い方では、期間や設定値を選んで過去の相場での結果を確認できます。過去の損益を調べる試算と、これからの逆行に備える資金確認は、両方行いましょう。過去に収益が出た設定でも、将来の損失が小さいとは限りません。
トラリピの注文時の試算は、その注文中のトラリピが対象です。ほかの注文・建玉もある場合は口座全体を確認します。想定レンジの端だけでなく、その外へ動いた場合や保有費用も考え、余裕が残らないなら数量・本数などを見直しましょう。
トラリピを10万円で検討するときの具体的な計算例は、次の記事にまとめています。
ここまでできたら次へ:必要資金・想定損失・残す余裕を説明できたらSTEP4へ。10万円に収まらない場合は、条件を見直して再試算します。
STEP4|選んだ会社で口座開設・入金を進める

利用する会社と候補設定が決まったら、口座開設を進めます。すでに利用できるFX口座がある人は、ログインと入金状況の確認へ進みましょう。口座を作っただけで、自動売買の注文が始まるわけではありません。
本人確認・マイナンバー確認の書類を準備する
選んだ申込方法に対応する本人確認書類とマイナンバー確認書類、連絡先、本人名義の銀行口座などを用意します。必要な組み合わせや申込手順は会社・本人確認方法で異なるため、最新の案内を確認してください。口座開設には審査があります。
初めて申し込む人・総合口座がある人・FX口座がある人で手続きが変わります。自分の状態に合う手順を選びましょう。
申込み・本人確認を進め、口座開設後はログインできる状態にします。必要書類と初回入金までの流れはこちらです。
入金先と、FX口座への反映を確かめる
松井証券は、証券口座への入金後にFX口座への振替が必要です。公式のFX専用口座開設ガイドでも、この手順が案内されています。銀行から入金しただけで準備完了とせず、FX画面側で資金を確認しましょう。
マネースクエアは、クイック入金・銀行振込などの方法と反映条件を確認します。振込先や名義を確認して操作しましょう。
入金額に合わせて注文を増やすのではなく、STEP3で試算した設定を使います。生活費や近いうちに使うお金を運用資金へ回さず、追加資金を入れ続ける前提で設定しないようにします。
ここまでできたら次へ:ログインでき、FX口座への資金反映を確認できたらSTEP5へ。試算がまだならSTEP3を済ませてから注文します。
STEP5|初回設定を入力し、注文と稼働状況を確認する

最後に、メモした条件をアプリや取引画面へ入力します。試算した値と入力した値が一致するかを確認してから発注を判断しましょう。数値の単位や桁の取り違えに気づいたら、いったん戻って修正します。
トラリピ・松井証券FX、それぞれの設定画面へ
トラリピ:アプリの「新規注文」から通貨ペア・売買方向・レンジ・数量・本数などを入力し、リスク試算と注文確認へ進みます。詳しい画面の見方はこちらです。
トラリピの設定方法|通貨ペア・レンジ・本数を決めて初回注文する手順
松井証券FX:FXアプリの自動売買注文画面で通貨ペアや注文条件を入力し、「注文確認」で見直します。設定項目と注文後の確認方法はこちらです。
松井証券FX自動売買の設定例|通貨ペア・値幅・必要資金の決め方
操作の根拠:トラリピの公式アプリ注文ガイド、松井証券の公式スマートフォン注文ガイド。
- 通貨ペア・買い/売り・注文数量の単位は正しいか
- レンジ・間隔・本数・利益幅は試算と一致するか
- 既存の注文と重複していないか
- 想定した逆行時にも、費用を含めた余裕を考えられているか
- 停止・取消の方法と、残る建玉の扱いを確認したか
発注後は「受付」と「約定」を分けて確認する
注文を受け付けた状態と、実際に売買が成立した状態は異なります。発注後は注文一覧・稼働状況・建玉・取引履歴を確認します。すぐに決済益が出なくても、それだけで設定ミスとは判断できません。現在の価格と注文条件を照らし合わせましょう。
その後も、口座の余力・証拠金維持率・評価損益・スワップを定期的に確認します。確定した利益だけでなく、未決済の含み損を合わせて運用状況を見ます。相場が大きく動いたときには、次の定期確認日を待たず見直しましょう。

運用を止める場合も、注文を止めることと保有建玉を決済することは別です。始める前に、選んだ会社の停止手順を確認しておくと判断しやすくなります。
トラリピの停止・取消方法|建玉を残す・決済する3つの選択肢
松井証券FX自動売買の停止方法|建玉を残す・決済する3つの選択肢
ここまでできたら次へ:注文の受付・稼働状態と建玉の有無を確認し、次に口座を見直すタイミングを決めましょう。
10万円でFX自動売買を始めるときのよくある質問

スマホで始めるときの準備や、パソコンが必要になるケースはこちらで確認できます。

まとめ|10万円から、自分で確認できる注文を作ろう

FX自動売買を10万円で始めるときは、会社を決めてすぐに発注するのではなく、注文全体の規模と、不利な値動きの損失を確かめることが大切です。会社や設定によっては、希望する条件を10万円に収められない場合もあります。
会社選び → 条件づくり → 試算 → 口座・入金 → 初回設定の順で進め、分からないところは各ステップの詳細記事へ戻りましょう。
比較記事で、使いたい会社の候補を1つ選ぶ
少ない数量・本数の候補を作り、逆行時の資金を試算する
条件に納得できたら、口座開設・入金・初回設定へ進む

まだ会社を決めていない人:必要資金・費用・機能を比較して、自分に合う候補を選びましょう。
トラリピと松井証券FX自動売買を比較|必要資金・コスト・設定機能の違い
松井証券FXで始めると決めた人:自分の口座の状態に合う申込手順を確認しましょう。
松井証券FXの口座開設方法|必要書類・FX専用口座と自動売買までの流れ
トラリピで始めると決めた人:必要書類と申込み・本人確認の流れを確認しましょう。
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